アクティブファンドを選ぶときにいちばん知りたいのは、同じ市場のインデックスファンドを買うのと比べて、何が違うのかです。それを表すのが、トラッキングエラーとインフォメーションレシオです。ここでは、一覧表のファンドを、同じ市場のインデックスファンドと比べて計算しました。
トラッキングエラーは、インデックスとの差のぶれ
毎月、ファンドとインデックスの成績の差を出し、その差がどれだけばらついたかを1年あたりに直したのがトラッキングエラーです。インデックスファンドなら、ほぼ0になります。
フィデリティ・米国優良株・ファンドは、S&P500との差のぶれが年1.9%しかありません。運用会社が銘柄を選んでいても、値動きはS&P500にかなり近いということです。米国REITのファンドも2〜3%台と小さめです。一方、ダイワ金融新時代ファンドは13.3%で、TOPIXとはまったく違う動きをしています。金融株に絞って持っているためです。
トラッキングエラーが小さいのに信託報酬がインデックスファンドよりずっと高いなら、その差のぶん、成績はインデックスに負けやすくなります。
インフォメーションレシオは、ぶれの割にどれだけ上回ったか
インフォメーションレシオは、インデックスを1年あたり何%上回ったか(下回ったか)を、トラッキングエラーで割った数字です。インデックスと違う動きをとったぶん、それに見合う差をつけられたかを表します。
| ファンド | 差(年率) | TE | IR |
|---|---|---|---|
| ダイヤセレクト日本株オープン | +10.5% | 9.3% | +1.13 |
| ノムラ・ジャパン・オープン | +5.4% | 7.9% | +0.69 |
| フィデリティ・米国優良株・ファンド | −0.5% | 1.9% | −0.29 |
| ゼウス | −3.6% | 3.5% | −1.03 |
| フィデリティ・日本成長株・ファンド | −7.1% | 4.7% | −1.50 |
差はインデックスとの差(年率)、TEはトラッキングエラー、IRはインフォメーションレシオです。日本株のファンドはTOPIX、米国株はS&P500、米国REITは米国REITの指数と比べた、2026年8月末までの5年の数字です。
ノムラ・ジャパン・オープンは、TOPIXと大きく違う動きをしながら、年5.4%上回りました。フィデリティ・日本成長株・ファンドは、トラッキングエラーは4.7%と中くらいですが、年7.1%下回ったため、マイナスが大きくなっています。
このサイトの一覧表との関係
このサイトの一覧表は、どのファンドもオルカンとS&P500の2本と比べています。同じ市場のインデックスとの比較は、日本株と米国REITのファンドの個別ページに、参考として載せています。トラッキングエラーやインフォメーションレシオは、その「同じ市場との比較」をもう一歩くわしく見る数字です。
次回
4回目は、費用の内訳です。証券会社のページにある「管理費用(含む信託報酬)」と、その内訳の見方を取り上げます。
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出典:基準日 2026年8月末。各ファンドの数字:各社が公表する基準価額と分配金から、当サイトが月末の値をもとに計算(2026年8月末までの5年)。比べたインデックス:三菱UFJアセットマネジメントの eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS 米国リートインデックス。
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