外国の株やREITを持つファンドは、持っている株の値動きに加えて、円とドルなどの為替の動きでも基準価額が変わります。この為替の影響を抑える取引が、為替ヘッジです。ファンドの名前に「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」と書かれているのは、この取引をするかどうかの違いです。
円安・円高で、増え方が変わる
米国株がドルで10%値上がりしたとします。為替ヘッジなしのファンドは、その間に1ドル150円から165円の円安になれば、円で見た増え方は+21%になります。反対に135円の円高になれば、株は値上がりしているのに−1%です。
為替ヘッジありのファンドは、円安でも円高でも、増え方はほぼ同じになります。ただしヘッジにはコストがかかり、そのぶん増え方が小さくなります。
ヘッジのコストは、金利の差で決まる
為替ヘッジのコストは、おおむね日本と相手の国の短期金利の差です。米国の金利が日本より高いあいだは、ドルをヘッジするとコストがかかり、金利の差が大きいほどコストも大きくなります。このコストは信託報酬とは別で、目論見書の費用の欄には出てきません。
| 為替ヘッジなし | 為替ヘッジあり | |
|---|---|---|
| 円安のとき | 増え方が大きくなる | ほぼ影響なし |
| 円高のとき | 増え方が小さくなる | ほぼ影響なし |
| コスト | なし | 金利の差のぶん |
一覧表の25本は、どれもヘッジなし
一覧表の25本のうち、外国の株やREITを持つ20本は、どれも為替ヘッジなしです。比べる相手のオルカンとS&P500も為替ヘッジなしなので、同じ条件で比べています。
同じ中身で、ヘッジありとなしの両方を用意しているファンドもあります。たとえばAB・米国成長株投信は、為替ヘッジありのAコースと、ヘッジなしのBコースに分かれています。一覧表に載せているのはBコースです。名前の「Aコース」「Bコース」がヘッジの有無を表していることが多いので、買う前に名前と目論見書で確かめてください。
次回
7回目は、マザーファンドとファンド・オブ・ファンズです。ファンドが別のファンドを通して株を持つしくみを見ます。
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出典:基準日 2026年8月末。25本の為替ヘッジの有無:各ファンドの交付目論見書。図の数字は、しくみを説明するための計算例。
情報の整理を目的としています。特定の商品の売買を推奨するものではありません。