連載の最終回は、このサイトの数字の読み方です。一覧表と個別ページには、ファンドごとにいくつもの数字が並んでいます。どれも、ここまでの9回で見てきたことを数字にしたものです。
1本のファンドの数字
いちばん大事にしているのは、オルカンとの差と勝率の2つです。どちらも分配金込みで計算しています(4回目)。信託報酬はもう差し引かれたあとの成績なので(5回目)、費用の高さも、この差の中にすでに入っています。
5年の差と勝率は、見ているものが違う
5年の差は、基準日から5年前に買って、今日まで持っていた人の結果です。ただ、5年前のある1日に買った場合の結果なので、買った時期によって数字が変わります。勝率は、5年間の各月末で直近1年の成績をオルカンと比べ、上回った月を数えたものです。いつ買っていたかによる差をならして見るための数字です。
| 5年の差(対オルカン) | 勝った月(60か月中) | |
|---|---|---|
| ノムラ・ジャパン・オープン | +51.0ポイント | 28か月 |
| キャピタル世界株式ファンド | −49.1ポイント | 8か月 |
2026年8月末までの数字です。ノムラ・ジャパン・オープンは、5年ではオルカンを51ポイント上回っていますが、勝った月は60か月のうち28か月で、半分に届いていません。5年のあいだずっと勝っていたのではなく、勝った時期に大きく差をつけていました。キャピタル世界株式ファンドは、5年の差も勝率もオルカンを下回っています。2つの数字が同じ向きなら、結果ははっきりしています。
純資産総額と設定日
純資産総額は、ファンドの大きさです。小さくなりすぎたファンドは、運用をやめて繰上償還されることがあります。くわしくは純資産が減っているファンドは、このあとどうなりますか?で書きました。
設定日からは、そのファンドがどれだけ続いてきたかが分かります。このサイトが設定から5年以上のファンドだけを載せているのは、5年の差を出すのに5年ぶんの実績が要るからです。ほかの条件は選定基準にまとめています。
連載のおわりに
10回で、投資信託のしくみから、書類の読み方、数字の比べ方までを見てきました。気になるファンドがあれば、一覧表から個別ページを開いて、月次レポートや目論見書と並べて読んでみてください。
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出典:基準日 2026年8月末。ノムラ・ジャパン・オープンとキャピタル世界株式ファンドの数字:各社が公表する基準価額と分配金から当サイトが計算(2026年8月末まで)。信託報酬:各ファンドの交付目論見書。純資産総額:各ファンドの月次レポート(2026年8月31日現在)。
情報の整理を目的としています。特定の商品の売買を推奨するものではありません。